プロツアー名古屋(Judge) 2011/06/09〜12 前半
2011年6月13日 MTG今年唯一のプロツアーin日本、開催されるは愛知・名古屋。
ジャッジ選考を通過できたので、いつものようにジャッジとして行ってきました。
○直前
2週間切ったら本気出そうと思っていたら、宿の確保まで忘れていた…(汗
というのも、GPや日本選手権などの「日本」イベントの場合はジャッジホテルが宛がわれるんですが、PTや世界選手権といった「世界」イベントではそれが無いんです。10日前くらいに気付いて、慌てて探しました。
会場近く(吹上駅周辺)に見つからなくてかなり焦りましたが、幸い隣の今池駅のすぐそばにホテルを予約することに成功。次回からはもう少し余裕持とう。
今回の「直前」は、特にこれといった話は無いですねぇ。
体調の準備にいつもより気を遣ったくらいでしょうか。もともとあまり心身が強くないのですが、特に今回は1、2週間前からちょっと調子の悪い日々が続いていたので…。
と言っても何か特別なことをした訳ではなく、むしろ何もしないことで安定を図ってたんですがね。「何もしない」ってのは結構重要。
○0日目(06/08) 「相変わらず行き先のことを何も知らない」
神戸のときもそうでしたが、今回の名古屋も私にとって初めての地。
と言っても、「名古屋ってどんな街?」と父に訊いたら物凄い勢いで語られたので、ほんのちょっとだけ知識は持って行きました。名物とかね。
昼過ぎに新横浜から新幹線で出発。ちまちまとゲームをしていたら、1時間ちょっとでもう名古屋。近いね!
ホームに降り立ったのがだいたい16時くらいだったかな。其処から桜通線を探して《さまようもの/Wandering Ones(CHK)》になりつつ、1時間くらいかけて今池のホテルへ。
部屋に荷物をおろしたあと、何をしようかすっごく考えました。翌日は朝から観光へ行く予定があったのですが、そのために早く休むにしてもまだ陽のある時間だし。でも、何処かに出かけるにしても地理を全然知らないし…。
…が、ホテルに大浴場があると知った瞬間、そんな迷いは解消しましたw 足が伸ばせる大きいお風呂は大好きです。
その日は結局、コンビニで夕飯を買って食べ、ゆったりとお風呂に漬かっただけで就寝しましたとさ。
MTG何も関係ないやん。
○1日目(06/09) 「LCPTQ=Last Chance PTQ」
私はこの日からシフトを入れていたのですが、それが13時からだったので、午前中は名古屋城見学に参加してきました。
8時集合と言われたので、頑張って7時に起床して時間前行動。と思ったら、海外ジャッジ勢には集合時刻8時半と伝わっていたらしい。日本人2名だけど総勢10人超?
地下街でモーニングを食べてから、地下鉄で名古屋城へ。資料館や御土産屋さんをぐるりと回っただけですが、平日の午前中だったこともあってか、それほど人は多くなく過ごしやすかった感じでした。
しっかし、海外ジャッジのテンションが高いこと高いこと。
みんな、ずーっと喋りっぱなしなんですよね。私には半分も聞き取れてないんだけど、すっごく楽しそうで元気を貰えました。
そして行動がフリーダム…いつのまにか数名居なくなってるとか何度もあった^^;
11時くらいに名古屋城を見終わり、この日シフトのある人間が離脱。残った団体は海外勢だけだったけど、彼らなら大丈夫だろうと心配しなかったですw
適当に昼食を調達し、ちょっと早めに会場へ。吹上駅から一本道だったけど迷いかけたのは秘密ね。
入ってみると、プロツアーステージは組み立て中、バイヤーブースも成立したて、場内の人口密度もそれほど高くなし…いかにも大イベント直前といった空気でした。
バイヤーブースの知り合い、併催イベント本部などに声をかけ、ジャッジ控え室へ。黒服に袖を通すと、気分が引き締まります。
時刻は13時。いざ、プロツアー名古屋の始まりです。
…まあ、この日は最終予選だけなんですけどね!(笑
トーナメントは参加者106人の4人抜け8回戦。この日、ジャッジとしてエントリーしていたのは7名。余裕のある人数配分です。
「ロジスティック班とデッキチェック班、どっちかのリーダーをやってくれ」と言われたので、神戸のときにガッツリやったデッキチェック班を選択。本格的なチームリーダーは初めてだったので、自信がある方を選びたかったのです。
軽くチームミーティングをしたあと、デッキリストを回収してチェックへ。100枚超のデッキリストも、4人がかりだとそれほど時間をかけずに済ませることが出来ます。まあ私が一番遅いんですけどw
素晴らしいことに、イリーガルリストは1枚もありませんでした。自分で書いた訳じゃないですけど、すっごく気分が良かったです(笑
リストチェックが終わった時点でチームを2人まで減らし、2回戦目からデッキハントを開始。チームメイトが熟練さんということもあり、チェックにかける手間や時間を極力短くすることが出来て、スムーズに回転させることが出来たと思います。
もちろん、いつものようにフロアリングも行いました。今回も、ジャッジコールの中から幾つかご紹介します。
・スリーブの高さ、質が違う
神戸レポでも書いた事例ですが、今回もありました。
もちろん殆どの方が新品スリーブを使用しているのですが、60枚入りを2パック買っていたり、50枚×2の100枚入りを買っていたりすると、パックごとに質が違うことが往々にしてあります。
スリーブチェックのしかたは、「デッキを縦横まっすぐに揃えた後、くるくる回しながら側面を全方位から見る」というのがオススメです。
スリーブの高さが違うと、上端が数枚だけ飛び出したりへこんだりしています。また、横から見ると縞模様のように白く見えるものや、上から見ると空気が入って浮き上がって見えるものがあったりもします。
これらは多くの製品で起こる現象ですが、ジャッジが問題視するのは「メインとサイドの区別がつく」「デッキをソートして見たときにパターン化されている」「明らかに数枚だけ抜き出すことが出来る」といった場合です。
新品スリーブだからといって問題が発生しないわけではありません。試しに一度、皆さんもセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか?
・プロテクション
プレイヤーAは《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》を装備した《呪文滑り/Spellskite(NPH)》をコントロールしています。
対戦相手のプレイヤーBが、自分の《詐欺師の総督/Deceiver Exarch(NPH)》を対象に《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》を唱えました。
Aは対応して呪文滑りの能力を起動し、双子のエンチャント対象を呪文滑りに変更することを宣言しました。その後、スタックが全て解決されました。
AとBは呪文滑りに双子がエンチャントされたように振る舞いました…が、ここで後ろで見ていたジャッジが介入。
呪文滑りは剣によってプロテクション(赤)を得ています。よって呪文滑りに双子をエンチャントすることは出来ません。
この事例の場合、すぐさま双子を青総督にエンチャントさせてゲーム続行となりました。
・《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》
プレイヤーAは赤祭殿をコントロールしています。
彼は、プレイヤーBのターンエンドに《よろめきショック/Staggershock(ROE)》を唱え、赤祭殿の上に2つ目のカウンターを置きました。
そのままAのターンとなり、アップキープに彼はよろめきの反復でB本体に2点のダメージを与え、赤祭殿の上にカウンターを3つ乗せた状態でドローに入りました。ここでジャッジが介入しました。
本当は、Aの赤祭殿には「アップキープの開始時」と「反復能力でよろめきを唱えたこと」によって、2つのカウンターが乗せられ、ドロー・ステップにはカウンターが4つ乗っていなければならないのです。
祭殿サイクルは、カウンターを乗せることは「may」ではないので、細心の注意を払って扱うべきだと思います。
・《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》からマナが出た!
コントロール同士の対決で、試合は延長ターンに入っています。
相当グダった試合をしていたらしく、私の目には、お互いにプレイがなあなあになっているように見えました。
プレイヤーAの攻撃に対応し、プレイヤーBは青総督を唱え、戦場に出しました。この時点でBは土地がフルタップとなっていましたが、私の立っていた位置からでは土地が重なっていてよく見えませんでした。
Bのターンとなり、Bがアンタップして初めて、私はその土地の中に乾燥台地が混じっていることに気がつきました。
恐らく、手順をひとつひとつ踏まなかったことによって起きたことですが、AもBも気付いていませんでした。注意してプレイしたいものです。
こんなところでしょうか。
トーナメントの時間が押し押しになってしまい、最終的に仕事を終えて会場を後にしたのは23時ちょい前でした。あせあせ。
解散後、反省会がてら夕飯を食べに行ってからホテルに戻りました。疲れてたけど、しっかり大浴場でお風呂入ってから就寝。
続きは次へ。
ジャッジ選考を通過できたので、いつものようにジャッジとして行ってきました。
○直前
2週間切ったら本気出そうと思っていたら、宿の確保まで忘れていた…(汗
というのも、GPや日本選手権などの「日本」イベントの場合はジャッジホテルが宛がわれるんですが、PTや世界選手権といった「世界」イベントではそれが無いんです。10日前くらいに気付いて、慌てて探しました。
会場近く(吹上駅周辺)に見つからなくてかなり焦りましたが、幸い隣の今池駅のすぐそばにホテルを予約することに成功。次回からはもう少し余裕持とう。
今回の「直前」は、特にこれといった話は無いですねぇ。
体調の準備にいつもより気を遣ったくらいでしょうか。もともとあまり心身が強くないのですが、特に今回は1、2週間前からちょっと調子の悪い日々が続いていたので…。
と言っても何か特別なことをした訳ではなく、むしろ何もしないことで安定を図ってたんですがね。「何もしない」ってのは結構重要。
○0日目(06/08) 「相変わらず行き先のことを何も知らない」
神戸のときもそうでしたが、今回の名古屋も私にとって初めての地。
と言っても、「名古屋ってどんな街?」と父に訊いたら物凄い勢いで語られたので、ほんのちょっとだけ知識は持って行きました。名物とかね。
昼過ぎに新横浜から新幹線で出発。ちまちまとゲームをしていたら、1時間ちょっとでもう名古屋。近いね!
ホームに降り立ったのがだいたい16時くらいだったかな。其処から桜通線を探して《さまようもの/Wandering Ones(CHK)》になりつつ、1時間くらいかけて今池のホテルへ。
部屋に荷物をおろしたあと、何をしようかすっごく考えました。翌日は朝から観光へ行く予定があったのですが、そのために早く休むにしてもまだ陽のある時間だし。でも、何処かに出かけるにしても地理を全然知らないし…。
…が、ホテルに大浴場があると知った瞬間、そんな迷いは解消しましたw 足が伸ばせる大きいお風呂は大好きです。
その日は結局、コンビニで夕飯を買って食べ、ゆったりとお風呂に漬かっただけで就寝しましたとさ。
○1日目(06/09) 「LCPTQ=Last Chance PTQ」
私はこの日からシフトを入れていたのですが、それが13時からだったので、午前中は名古屋城見学に参加してきました。
8時集合と言われたので、頑張って7時に起床して時間前行動。と思ったら、海外ジャッジ勢には集合時刻8時半と伝わっていたらしい。日本人2名だけど総勢10人超?
地下街でモーニングを食べてから、地下鉄で名古屋城へ。資料館や御土産屋さんをぐるりと回っただけですが、平日の午前中だったこともあってか、それほど人は多くなく過ごしやすかった感じでした。
しっかし、海外ジャッジのテンションが高いこと高いこと。
みんな、ずーっと喋りっぱなしなんですよね。私には半分も聞き取れてないんだけど、すっごく楽しそうで元気を貰えました。
そして行動がフリーダム…いつのまにか数名居なくなってるとか何度もあった^^;
11時くらいに名古屋城を見終わり、この日シフトのある人間が離脱。残った団体は海外勢だけだったけど、彼らなら大丈夫だろうと心配しなかったですw
適当に昼食を調達し、ちょっと早めに会場へ。吹上駅から一本道だったけど迷いかけたのは秘密ね。
入ってみると、プロツアーステージは組み立て中、バイヤーブースも成立したて、場内の人口密度もそれほど高くなし…いかにも大イベント直前といった空気でした。
バイヤーブースの知り合い、併催イベント本部などに声をかけ、ジャッジ控え室へ。黒服に袖を通すと、気分が引き締まります。
時刻は13時。いざ、プロツアー名古屋の始まりです。
…まあ、この日は最終予選だけなんですけどね!(笑
トーナメントは参加者106人の4人抜け8回戦。この日、ジャッジとしてエントリーしていたのは7名。余裕のある人数配分です。
「ロジスティック班とデッキチェック班、どっちかのリーダーをやってくれ」と言われたので、神戸のときにガッツリやったデッキチェック班を選択。本格的なチームリーダーは初めてだったので、自信がある方を選びたかったのです。
軽くチームミーティングをしたあと、デッキリストを回収してチェックへ。100枚超のデッキリストも、4人がかりだとそれほど時間をかけずに済ませることが出来ます。まあ私が一番遅いんですけどw
素晴らしいことに、イリーガルリストは1枚もありませんでした。自分で書いた訳じゃないですけど、すっごく気分が良かったです(笑
リストチェックが終わった時点でチームを2人まで減らし、2回戦目からデッキハントを開始。チームメイトが熟練さんということもあり、チェックにかける手間や時間を極力短くすることが出来て、スムーズに回転させることが出来たと思います。
もちろん、いつものようにフロアリングも行いました。今回も、ジャッジコールの中から幾つかご紹介します。
・スリーブの高さ、質が違う
神戸レポでも書いた事例ですが、今回もありました。
もちろん殆どの方が新品スリーブを使用しているのですが、60枚入りを2パック買っていたり、50枚×2の100枚入りを買っていたりすると、パックごとに質が違うことが往々にしてあります。
スリーブチェックのしかたは、「デッキを縦横まっすぐに揃えた後、くるくる回しながら側面を全方位から見る」というのがオススメです。
スリーブの高さが違うと、上端が数枚だけ飛び出したりへこんだりしています。また、横から見ると縞模様のように白く見えるものや、上から見ると空気が入って浮き上がって見えるものがあったりもします。
これらは多くの製品で起こる現象ですが、ジャッジが問題視するのは「メインとサイドの区別がつく」「デッキをソートして見たときにパターン化されている」「明らかに数枚だけ抜き出すことが出来る」といった場合です。
新品スリーブだからといって問題が発生しないわけではありません。試しに一度、皆さんもセルフチェックをしてみてはいかがでしょうか?
・プロテクション
プレイヤーAは《戦争と平和の剣/Sword of War and Peace(NPH)》を装備した《呪文滑り/Spellskite(NPH)》をコントロールしています。
対戦相手のプレイヤーBが、自分の《詐欺師の総督/Deceiver Exarch(NPH)》を対象に《欠片の双子/Splinter Twin(ROE)》を唱えました。
Aは対応して呪文滑りの能力を起動し、双子のエンチャント対象を呪文滑りに変更することを宣言しました。その後、スタックが全て解決されました。
AとBは呪文滑りに双子がエンチャントされたように振る舞いました…が、ここで後ろで見ていたジャッジが介入。
呪文滑りは剣によってプロテクション(赤)を得ています。よって呪文滑りに双子をエンチャントすることは出来ません。
この事例の場合、すぐさま双子を青総督にエンチャントさせてゲーム続行となりました。
・《燃え上がる憤怒の祭殿/Shrine of Burning Rage(NPH)》
プレイヤーAは赤祭殿をコントロールしています。
彼は、プレイヤーBのターンエンドに《よろめきショック/Staggershock(ROE)》を唱え、赤祭殿の上に2つ目のカウンターを置きました。
そのままAのターンとなり、アップキープに彼はよろめきの反復でB本体に2点のダメージを与え、赤祭殿の上にカウンターを3つ乗せた状態でドローに入りました。ここでジャッジが介入しました。
本当は、Aの赤祭殿には「アップキープの開始時」と「反復能力でよろめきを唱えたこと」によって、2つのカウンターが乗せられ、ドロー・ステップにはカウンターが4つ乗っていなければならないのです。
祭殿サイクルは、カウンターを乗せることは「may」ではないので、細心の注意を払って扱うべきだと思います。
・《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》からマナが出た!
コントロール同士の対決で、試合は延長ターンに入っています。
相当グダった試合をしていたらしく、私の目には、お互いにプレイがなあなあになっているように見えました。
プレイヤーAの攻撃に対応し、プレイヤーBは青総督を唱え、戦場に出しました。この時点でBは土地がフルタップとなっていましたが、私の立っていた位置からでは土地が重なっていてよく見えませんでした。
Bのターンとなり、Bがアンタップして初めて、私はその土地の中に乾燥台地が混じっていることに気がつきました。
恐らく、手順をひとつひとつ踏まなかったことによって起きたことですが、AもBも気付いていませんでした。注意してプレイしたいものです。
こんなところでしょうか。
トーナメントの時間が押し押しになってしまい、最終的に仕事を終えて会場を後にしたのは23時ちょい前でした。あせあせ。
解散後、反省会がてら夕飯を食べに行ってからホテルに戻りました。疲れてたけど、しっかり大浴場でお風呂入ってから就寝。
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