世界選手権（Judge）　2010/12/08〜12　前半

MTGプレイヤーの年の締めたる4日間のお祭りが終了しました。
私は、併催のみの8日に一般参加した以外の全日程で（当然ながら）ジャッジ参加。担当は全部併催とはいえ、初プロツアーだったので気が引き締まりました。
…そういえば、私がDNでそちら側の記事を書くのは初めてかな？

○直前

・急性胃腸炎で入院沙汰。
・iPodのオラクル辞書が壊れる。出発前日に無理やり直した。対処法は見つけたけど原因不明のため、現在も再発する。
・出発前日に《乾燥台地/Arid Mesa(ZEN)》と《復讐蔦/Vengevine(ROE)》のFOILを探して東京・横浜行脚。蔦だけバイヤーブースに賭けることに。

○0日目（12/8）　「いざ幕張」

昼頃に家を出発。電車乗りながら忘れ物の心配ばかりしていた私って後ろ向きｗ
蔦FOILを探して秋葉原を経由しながら（見つからず）、16時くらいにホテル着。ちなみに、sponsorshipを受けなかったので、稲毛海岸駅前のホテルに自腹で4泊5日でした。
荷物を軽くして、少し休んでから会場へ。きっかり17時にホールへ到着。併催しか無いからそんなに人多くないかなと思ってたんだけど、結構甘かった。
イベントの方にも気を取られつつ、とりあえず蔦のためにバイヤーブースへ。実はこの時点で日本語は諦めていたんですが、なんと捜索開始5秒で日本語版を発見（最初の店の目玉展示ｗ）。5500円で購入してほくほく（笑
最低限の目標は達成したので、今度は残りのバイヤーブースを後回しにして併催本部へ。すると、8人トーナメントはこの日だけドラフト500円・スタン無料という話だったので、お祭り気分に乗ってスタンへ参加することに。

デッキは、サイドの《無傷の発現/Emerge Unscathed(ROE)》1枚が《存在の破棄/Revoke Existence(SOM)》になった聖華。

1戦目：青赤t緑コントロール（Mr.Sean）

晴れる屋でよく見る外国人さん。実はGP横浜のときから知ってる相手。

・1（後7/7）
《聖なる秘宝の探索/Quest for the Holy Relic(ZEN)》無いけど飛行ビート出来そうな初手をkeepしたら、メインから《紅蓮地獄/Pyroclasm(M11)》ｗ
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》が出てきた瞬間に投了。

この時点で緑マナを見かけず、青赤コンと勘違い。そりゃするよ。

・2（先7/7）
《肉体と精神の剣/Sword of Body and Mind(SOM)》でビートしてたら、いきなり《森/Forest》→《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》。
だけどフルタップでのワームを破棄して勝ち。

・3（後7/7）
ライフメモが20〜15まで1点ずつしか減ってないｗ
そんなド痩せビートでも途切れずにクリーチャーを出し続け、フルタップワームを破棄して勝ち。

想定外ありすぎて笑たｗ

2戦目：エスパーコントロール

・1（後7/7）
相手が事故気味。《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》をつけた《コーの空漁師/Kor Skyfisher(ZEN)》が《糾弾/Condemn(M11)》されて9点ゲインｗ
《コーの装具役/Kor Outfitter(ZEN)》でまくって勝ち。

・2（後7/7）
初手が痩せててどうしようもなく。
《深淵の迫害者/Abyssal Persecutor(WWK)》無理。

・3（先6/7）
探索は達成するも、クリーチャーをうまく引かず撃沈。
結構競ったので悔しい。

以上2没。
コントロールにしか当たらなかったので、メタ的に白単アーマーだとしんどいのかなぁ…とか考えてみる。カウンターされるなら蔦の方が良い。
まあ、それでなくとも《コーの決闘者/Kor Duelist(ZEN)》は《闘争の学び手/Student of Warfare(ROE)》に変えようかなと。

バイヤーブースに戻り、今度こそちゃんと全店を巡ることに。

・ホビステのブースで知り合いに挨拶。
・蔦を買った店でLoVのジェイスプロモを発見、思わず購入。LoVやってないけどMTGコラボのカードは全部持ってる…始めるか？ｗ
・「CARDHAUS」さん＆「Cardshop Serra」さんのブースでそれぞれの店主さんと仲良くなりました。
・同ブースでブックプロモ《ジェイス・ベレレン/Jace Beleren(M11)》を発見。実は以前から絵が大好きで、高額だけどいつか1枚欲しいと思っていた。さすがに7000円だったので買わなかったけど、店主さん達にはそれで覚えられた。

・これだけ見るとまるで私がジェイス好きみたいだけど、たまたまプロモが多いだけで違います。そもそも私は青使わないｗ

ちょうど巡り終えたくらいでシアーズさんに遭遇。
20時過ぎくらいに会場を出て、神楽と3人で夕飯食べて、ホテルに帰還。

ホテル代を払ったこともあって、一気に2万消えたｗ

○1日目（12/9）　「久々の黒服に袖を通して」

この日のシフトは8：30〜18：00、それと8:15からジャッジミーティング。
8時前にホール入りした時点で既に開場していたけど、さすがにプレイヤーは少なかったです。でも仙台の河童輸送組は既にバイヤーブースに突っ込んでた。
ミーティングは、ヘッドジャッジが指揮を取って配置の打ち合わせをメインに行い、全員の簡単な自己紹介で締めという、15分くらいのもの。此処で個人的に英語のヒアリングを意識して、一応衰えていないことを確認。
また、このときに今回のジャッジ褒賞も配布されました。

・DCIFOIL
《変異種/Morphling(USG)》
《Sinkhole(LEA)》
《不毛の大地/Wasteland(TMP)》
《Wheel of Fortune(LEA)》
《Thawing Glaciers(ALL)》
《土地税/Land Tax(LEG)》
《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought(MIR)》
《燃え立つ願い/Burning Wish(JUD)》
《汚染された三角州/Polluted Delta(ONS)》
《自然の秩序/Natural Order(POR)》

・旧枠DCIFOIL
《直観/Intuition(TMP)》
《吸血の教示者/Vampiric Tutor(6ED)》
《アルゴスの女魔術師/Argothian Enchantress(USG)》
《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice(DST)》

・プロツアープロモ
《黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmane(M11)》

変異種とSinkholeが最新発行らしい。
また、火氷剣は最下部に「1993-2011」とあったので、印刷自体がごく最近の模様。イラストは一緒なんだけど、やっぱ旧枠だと良いね。

フロアに入ったところで併催統括ジャッジに呼ばれ、PTQパリ（シールド）、スタンダード、Limits直前予選（LCQ、双頭巨人シールド）から担当を選ぶことに。
ジャッジ自体が久し振りだったので、カンを取り戻すためスタンを選択。

…なのですが、初日の記憶が既にはっきりとしていません（何。
覚えていることだけ。

・いきなり呼ばれて一瞬だけWorldsに連れて行かれたのが最初のお仕事。何かと思ったら通訳だった。
・スタンは開始まで時間があったので、先行しているPTQを構築時間だけお手伝い。
・ゆの字に声をかけられる。相変わらず毒舌煽りですねｗ
・フルタップからの《原始のタイタン/Primeval Titan(M11)》、12点で其処のタイタン2体焼くぜ！　ってそれ《霜のタイタン/Frost Titan(M11)》だよ！
・併催本部のマイクの音が散りやすいことが判明。アナウンスには気を遣うことに。
・スタンを3人で回すはなかなかのお仕事。休憩に行けたのは14時半過ぎでした。
・初日の仕事として此処を選んだのは正解だった模様。おかげでカンが戻りました。

特に大きな問題もなく、シフト通り18時にあがって終了。
バイヤーブースにも心惹かれるものはあまり無かったので、HAUS＆Serraさんに挨拶だけして帰還。

と思ったら、翌日の準備の最中に集合時間を知らないことに気付いた…orz
一応別のジャッジに問い合わせようとするも連絡がつかず。シフト（9時〜17時）から逆算して8:15に会場入りするプランで決定。

それと、夜にMOでモミールベーシックを初めてやってみました。
《メリーキ・リ・ベリット/Merieke Ri Berit(TSB)》、《先駆のゴーレム/Precursor Golem(SOM)》、《巨術士/Gigantomancer(ROE)》とかで圧勝！

○2日目（12/10）　「波乱のヘッドジャッジ」

起きたら8時過ぎててプラン崩壊ｗ　
まあ30分で会場行ったら余裕で間に合ってたんですが。今思えば、この時点で既に波乱してたなぁ…。

LimitsLCQ（双頭巨人シールド）に配属。7人くらいで担当したのかな？
双頭巨人戦なんてほぼ初経験だったので、慌ててルールを読み返す作業から。同担当内でルーリングを確認しあったり。
《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》はチームをコントロールするんだぜ。

午前中は特に支障も大案件も無く、JDさんと一緒の3人チームで休憩に入る。
バイヤーブースの駅弁屋さんで昼食を仕入れ、交流しつつご飯。かに飯弁当が凄く美味しかった。
この時間中に隷属器云々の根拠となるCRも発見できて、実のある休憩時間だったなと。すずけんさん流石です。

さて、休憩終わって13時にフロアへ戻ると。

ヘッドジャッジ「Fuuka、オレは15時から会議に行かなくちゃならねぇんだ。その時間から君がヘッドジャッジになれるかい？」

Σ(o_o;)「Me!?」

正直言うと自信は無かった。
だけど、シールドなのでカードプールも分かるし、双頭巨人形式にも慣れてきていたので、「出来ない」と言うほどではなかった。
むしろ、併催とはいえプレミアイベントでHJをやらせてもらえるなんて、良い機会。

(・o・)「I, I will try to do!」

HJ「ok、ok。とりあえずしばらくオレと2人でフロアしような！」

Σ(￣□￣;)「みんな担当変わったのねっ!?」

そして14時。

HJ「Fuuka、オレは昼飯休憩に行くぜ！　そのまま会議行くから、HJよろしくな！」

Σ(○□○;)「もう!?」

という訳で、ここからHJに。
元々のHJと交代でジャッジをもう1人いただき、2人で回し始めました。

HJになると、今まで見えていなかった仕事がどんどん見えてきた。
スリップを全て回収したことを確認し、スタッフから次ラウンドのペアリングとスリップを受け取る。ペアリングを張り出し、日英語でアナウンス。ラウンドを開始させ、スタッフに終了予定時刻を報告。遅刻卓を管理しながらスリップを配布。やっぱりラウンド終了〜次ラウンド開始の間が、一番忙しい時間帯になります。
それと、このトーナメント内における全裁定の最終決定権。さすがに重圧が…違いました。

この後から、立場的な意味でも普通の意味でも、忙しさ度数が跳ね上がった。
さすがにこの時間になると、双頭巨人形式に関する質問は殆ど無く、普通のシールドとほぼ同様の感覚で回すことは出来ました。それにdropも結構あって、20チームも居なかった筈。
…だけど、1度に3卓からジャッジコールがかかったりしたらさすがにヤバいです。ジャッジ−プレイヤー間の通訳（もう1人が日本語分からなかったので）も必要なので、実質全卓を見なきゃいけない状態だったし。
そして最後の2ラウンドは、本当に1人で受け持ってた。

・《風の突き刺し/Wing Puncture(SOM)》
・宣言の曖昧さ
・《金屑化/Turn to Slag(SOM)》

HJとして呼ばれて裁定を出したのはこの3件。長くなるので詳しくは割愛します。

16時半に併催統括ジャッジが「シフト終わるけど、別のHJを立てるかい？」と聞いてくれたんですが、「いや、居残る」と言ったためシフト時間をオーバー。
このLCQを最後までまとめ、トーナメント終了手続きの書類を提出するまでやり遂げて、仕事をあがったのは19時でした。

少し会場で時間を潰して、20時半からジャッジ飲みに参加。ジャッジだってはっちゃける時間はあるのよ。
色々な方と交流できましたが、中でもぱおさんとたくさんお話しました。前々から話を聞いてみたいと思っていた方だったので、良い勉強になりました。

そうそう、この日は前日までの面子に追加して310さんと遭遇。
「煽られ系ジャッジ」の称号を授かりました。原因が晴れる屋煽リストなのは明らかです。



長くなるので次記事に続く。